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ワキガ手術の種類を徹底比較|剪除法・超音波吸引・マイクロウェーブの違いと自分に合う選び方

[2026.05.24]

ワキガの臭いが発生する主な要因は、脇に存在する「アポクリン腺」から分泌される汗にあります。

この汗自体は無臭ですが、皮膚上の常在菌によってタンパク質や脂質が分解されることで、独特の強い臭いが生じます。

一方、体温調節を担う「エクリン腺」から出る汗は成分のほとんどが水分であり、ワキガの臭いの直接的な原因とは異なります。

したがって、根本的な改善を目指す手術においては、このアポクリン腺をいかに的確に除去できるかが治療の鍵となります。

ワキガ(腋臭症)に悩む方が直面する最大の課題は、溢れる情報の中から「自分にとっての正解」を見つけ出すことです。

ワキガ手術には、高い再発抑制効果が期待できる保険適用の術式から、日常生活への影響を最小限に抑えた最新の自由診療まで存在し、それぞれメリットとデメリットが明確に異なります。

本記事では、臭いの原因から具体的な術式の比較、そして後悔しないためのクリニック選びの基準までを網羅的に解説します。 

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【一目でわかる】ワキガ治療・手術の種類比較表

ワキガや多汗症の治療を検討する際、まずは世の中に存在する数多くの術式の特徴を多角的に比較し、ご自身のライフスタイルや希望する効果に合わせて優先順位を明確にすることが大切です。

治療法によって、アポクリン腺(臭いの原因)へのアプローチ力だけでなく、エクリン腺(汗の原因)への作用度や、術後の固定期間、費用が大きく異なります。

以下に、公的医療保険が適用される術式から自由診療の最新機器に至るまで、主要な11種類の治療法の特徴と違いを網羅してまとめました。

治療の名称(術式・機器名) 治療の仕組み 臭いへの効果 多汗症への効果 社会復帰の目安 傷跡の残り方  費用の目安(両脇) 主なリスク・注意点
剪除法(保険適用・切開法) 皮膚を切開し、医師が目視で汗腺を一つずつ直接取り除く 非常に高い 高い 5〜7日後(術後5日程度の圧迫固定が目安) 3〜4cmの切開跡。脇のシワに沿うため目立ちにくい 約4万〜5万円(保険適用)※1 術後の徹底した安静が必要。医師の技術により仕上がりに差が出やすい。
皮膚切除法 汗腺が存在する脇の皮膚そのものを楕円形に切り取り、縫い合わせる 高い 高い 7〜10日後(抜糸まで強い引きつれ感あり) 一本線状の長い傷跡が残る。突っ張り感が残りやすい 約20万〜40万円(自由診療) 脇の皮膚に強い突っ張り感や、傷が引っ張られて肥厚性瘢痕になるおそれがある。
皮下組織掻爬法(そうはほう) 小切開から特殊なクワ(掻爬器)を挿入し、皮膚の裏を削って汗腺を掻き出す 比較的高い 中程度 5〜7日後(術後の圧迫固定が目安) 1〜2cm程度の傷跡が数箇所 約15万〜30万円(自由診療) 皮膚の裏側を削るため、皮膚が薄くなり壊死や色素沈着を起こすリスクがある。
シェービング法(反転剪除器) 特殊な刃がついた反転剪除器を挿入し、皮下組織と汗腺を吸引しながら削り取る 比較的高い 中程度 3〜5日後(数日間の軽い圧迫が必要) 1cm前後の小さな傷跡が1〜2箇所 約20万〜40万円(自由診療) 吸引を伴うため内出血が出やすく、汗腺の取り残しによる再発の可能性がある。
クワドラカット法  カニューレ型の特殊な機器を用い、超音波や刃の振動で汗腺を粉砕・吸引する 比較的高い 中程度 3〜5日後(数日間の軽い圧迫が必要) 数mm〜1cm未満の傷跡 約30万〜40万円(自由診療) 器具の届きにくい範囲の汗腺に、一部取り残しが生じるリスクがある。
超音波吸引法 数mmの穴から細い管を挿入し、超音波の振動で汗腺を破壊して吸引する 中程度 中程度 3〜5日後(軽度の圧迫が必要) 数mmの小さな傷跡が残る 約15万〜30万円(自由診療) 剪除法に比べて組織の除去率は下回る傾向にあり、臭いが残ることがある。
マイクロウェーブ(ミラドライ) 電磁波の熱を皮膚の上から照射し、水分に反応させて汗腺を熱破壊する 比較的高い 高い 0〜1日後(翌日からデスクワーク可) ほぼなし(赤みや腫れが一時的に出るのみ) 約20万〜45万円(自由診療) 自費診療のため高額。稀に一過性の神経麻痺や皮膚の火傷のリスクを伴う。
ビューホット フラfractional状の細い針を皮膚に刺し、高周波(RF)の熱で汗腺を破壊する 中程度 中程度 0〜1日後(当日からシャワー可) 針跡が一時的な点状の赤みとして残る 約20万〜40万円(自由診療) 針を刺すため数ヶ月ほど点状の色素沈着が残る場合があり、照射ムラのリスクがある。
サーミドライ 皮下に細いカニューレを挿入し、高周波の熱で内側から直接汗腺を凝固させる 中程度  中程度  1〜2日後(軽度の腫れが生じる) カニューレ挿入用の小さな針跡 約25万〜40万円(自由診療)  内部への熱照射となるため、温度コントロールを誤ると皮膚壊死のリスクがある。
マイクロレーザー法 光ファイバーを皮下に挿入し、レーザーの熱によって汗腺を焼き飛ばす 比較的低い 比較的低い 0〜1日後(制限はほぼなし) 針跡程度の小さな傷 約10万〜20万円(自由診療) 広範囲の汗腺を均一に処理することが難しく、重度のワキガには不向きとされる。 
ボトックス注射 注射によって汗腺を支配する神経の働きをブロックし、分泌を抑える 中程度(多汗由来の臭い)

高い

0日(直後から日常生活の制限なし) なし(注射の針跡のみ) 約2万〜5万円(自由診療・一部重度多汗症は保険) 効果が一時的(約4〜6ヶ月)であるため、良好な状態を保つには定期的な通院が必要。

 ※1 別途、クリニックによって初診料・再診料・処方薬代等がかかる場合があります。

表にある通り、ワキガ治療の選択肢は多岐にわたりますが、ご自身の主な悩みが「独特の臭い」にあるのか、それとも「大量の汗(多汗症)」にあるのかによって適したアプローチは変わってきます。

臭いの原因となるアポクリン腺は皮膚の深い層に強固に存在しているため、これを目視で丁寧に取り除ける剪除法(保険適用)が、臭いの根本的な軽減において合理的な選択肢となります。

一方で、衣類の汗染みや脇の蒸れといった多汗症の症状がメインである場合には、皮膚を切らずにエクリン腺へアプローチできるマイクロウェーブ治療(ミラドライなど)や、定期的なケアで発汗を抑えるボトックス注射といった選択肢も有効です。

ご自身のワキガ・多汗症の重症度と、お仕事や学校を休める期間(許容できるダウンタイム)のバランスを客観的に考慮した上で、専門医の診察を受けながら適切な治療プランを決定していくことが、満足のいく結果へとつながります。 

ワキガ治療の大きな分かれ道「保険適用」と「自由診療」

ワキガ治療を検討する上で、まず理解すべき重要な分岐点は、その治療が公的医療保険の対象となるか、あるいは全額自己負担の自由診療になるかという点です。

結論から申し上げますと、保険適用の可否は、医師によって「日常生活に著しい支障がある」と診断されるかどうかにかかっています。

保険診療は費用を抑えつつ高い治療効果を目指せる一方、自由診療は最新機器を用いることで身体への負担や傷跡に配慮した選択ができるという、それぞれ異なる特徴を持っています。 

こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。

ワキガ治療は保険適用できる?条件・費用・手術の流れを徹底解説

ワキガの保険適用基準と診断の流れ

日本の公的医療保険制度において、ワキガの手術が保険適用となる疾患名は「腋臭症(えきしゅうしょう)」です。

この診断が下される基準は、単に臭いがあるという主観的な悩みだけでなく、腐臭が著しく、社会生活に支障をきたすなど社会生活において具体的な支障が出ていると客観的に認められる場合です。

診断の現場では、医師が実際にガーゼなどで脇の臭いを直接確認する検査などが行われ、重症度を判定します。

ご自身が保険適用の対象となる可能性を確認するための、一般的なセルフチェック指標は以下の通りです。

チェック項目 内容と判断の目安
耳垢の状態 耳の中にもアポクリン腺が存在するため、耳垢がキャラメル状に湿っている場合はワキガの可能性が高いと判断されます。
衣類の汚れ アポクリン腺から出る汗には色素が含まれるため、シャツの脇部分が黄色や茶色に変色し、洗濯しても落ちにくい場合は強い症状のサインです。
家族歴  ワキガは遺伝的要因が強く、両親のいずれかがワキガである場合、医学的に発症の確率が高まります。 
発症時期 アポクリン腺は第二次性徴に合わせて発達するため、中学生前後の思春期から臭いが気になり始めたかどうかが一つの指標となります。

※あくまで一般的な目安であり、実際の診断は医師によって行われます。

これらの項目に多く該当し、かつ対人関係や仕事において深刻に悩まれている場合は、保険診療での手術を検討する正当な理由となります。 

こちらの関連記事も是非ご覧ください。

自分がワキガかどうか確かめるセルフチェック|専門医が教える5つのチェックポイント

保険診療と自由診療における術式と費用の違い

保険診療で認められている主な術式は、医師が直接汗腺を除去する「剪除法(切開法)」です。

この方法は3割負担の場合、両脇で約4万円から5万円程度の自己負担額で済むことが一般的であり、経済的な負担を最小限に抑えつつ、再発リスクの低い状態を目指せるのがメリットです。

ただし、別途初診料や再診料、術後の処方薬代が必要となる点には注意が必要です。

対して自由診療では、ミラドライなどのマイクロウェーブ治療や、超音波吸引法といった「切らない、あるいは傷跡が小さい」最新の治療法が選択肢に入ります。

これらは身体への負担を軽減し、早期の社会復帰を可能にしますが、全額自己負担となるため費用は20万円から40万円、ケースによってはそれ以上に高額化する傾向にあります。

自身のワキガの程度が「重度」でありしっかりと治したいのか、あるいは「軽度〜中度」で利便性を優先したいのかによって、最適な道を選択することが求められます。 

【保険適用】再発リスクが比較的少ない「剪除法(切開法)」

ワキガの症状を改善し、再発のリスクを最小限に抑えたいと考える方にとって、有力な選択肢となるのが「剪除法」です。

この術式の最大の特長は、医師が皮膚の裏側を直接目で確認しながら、臭いの原因となるアポクリン腺を一つひとつ丁寧に取り除ける点にあります。

目視による適切な処置が可能であることから、他の術式と比較して汗腺の除去率が高く、再発リスクを抑えやすい術式として広く行われています。 

剪除法の仕組みと手術当日の流れ

剪除法の手術は、脇の下のシワに沿って3〜4cmほど切開し、皮膚を反転させることから始まります。

露出した皮膚の裏側にあるアポクリン腺を、医師が専用のハサミ(剪刀)を用いて直接切り取っていきます。

この「直接見て取り除く」という工程こそが、吸引法などの非切開治療では到達し得ない高い効果を支える根拠となっています。

手術に際しての不安を解消するために、一般的な手術の基本情報を以下の表にまとめました。

項目 詳細内容
麻酔方法 局所麻酔を使用します。注射時の痛みは一時的で、手術中は痛みを感じることはほとんどありません。意識がある状態のため、医師と体調の確認などをしながら進めることが可能です。
手術の所要時間 一般的に片側で約60分、両側で約120分程度です。丁寧な止血と腺の除去を適切に行うため、十分な時間を確保して実施されます。
費用の目安 健康保険が適用されるため、3割負担の方で両脇約4万〜5万円程度となります(薬剤料や再診料は別途)。

形成外科専門医が管理する術後フロー(ダウンタイム)

剪除法は比較的効果が高い一方で、術後の「安静」と「圧迫固定」が仕上がりを左右する重要な要素となります。

当院では、患者様が安心して社会復帰できるよう、形成外科専門医の知見に基づいた術後管理スケジュール(ダウンタイム・フロー)を定めています。

経過時期 内容と状態
当日 手術終了後、脇の中に血が溜まるのを防ぐために、厚いガーゼを用いた「タイオーバー」と呼ばれる圧迫固定を行います。これにより、剥離した皮膚と皮下組織の密着を促します。 
2日目 クリニックにて「ドレーン」と呼ばれる、不要な血液や浸出液を排出するための細い管を抜去します。この段階で、術直後の強い圧迫感は大幅に軽減されます。
5日目 脇の大きな圧迫固定を解除します。動きやすさが向上し、軽い事務作業や日常生活における動作の制限がほぼなくなります。
7日目 抜糸を行います。これで術後の通院ステップは一段落となります。傷跡は時間の経過とともに脇のシワに馴染み、目立ちにくくなっていきます。

術後の合併症である血腫(血が溜まること)や皮膚の壊死を防ぐためには、この「2・5・7日」のステップを正確に踏むことが重要です。

手術当日だけでなく、こうした細やかな術後フォロー体制が整ったクリニックを選ぶことが大切です。 

【自由診療】身体への負担を抑える「超音波吸引法」

仕事や学校を長期間休むことが難しく、かつ「切開法(剪除法)」よりも傷跡を小さく抑えたいと考える方にとって、有力な選択肢となるのが「超音波吸引法」です。

この術式の最大の特長は、数ミリ程度の小さな切開口からアプローチするため、術後の身体への負担が軽減される点にあります。

効果の高さにおいては目視による剪除法に一歩譲るものの、ダウンタイムの短さと傷跡の目立たなさを優先する方にとっては、バランスの良い治療法と言えます。 

超音波吸引法の仕組みとシェービング法との違い

超音波吸引法は、脇に数ミリ程度の穴を開け、そこから「カニューレ」と呼ばれる細い管を挿入して行われます。

カニューレの先端から超音波を発生させることで、周辺組織へのダメージを抑えつつ、ターゲットとなる汗腺を効率よく破壊・液体化し、そのまま体外へ吸引します。

ここで比較検討されやすいのが、同じく小切開で行われる「シェービング法(稲葉式皮下組織削除法など)」です。

両者の主な違いは「汗腺の除去方法」と「組織への影響」にあります。

比較項目 超音波吸引法 シェービング法(参考)
除去の方法 超音波の振動で汗腺を壊し、吸い取る。 特殊な回転刃(カッター)で汗腺を削り取る。
組織への負担 超音波が血管や神経へのダメージを抑制。比較的マイルド。 物理的に削り取るため、吸引法より組織ダメージが大きくなりやすい。
除去率の傾向 液体化したものを吸うため、マイルドだが取り残しのリスクがある。 物理的に削るため吸引法より除去率は高い傾向だが、皮膚が薄くなるリスクを伴う。
傷跡・回復 数ミリの傷で済み、回復は早い。 吸引法と同様に傷は小さいが、皮膚へのダメージにより回復に時間を要する場合がある。 

どちらも「直接目で見て除去するわけではない」という点では共通していますが、より身体に優しいのが超音波吸引法、よりアプローチが積極的なのがシェービング法という性質の違いがあります。 

非切開・小切開治療における限界と再発リスク

超音波吸引法のデメリットとして理解しておくべきは、皮膚の裏側を医師が直接目視できない「ブラインド処置」であるという点です。

アポクリン腺は小さく、かつ皮下組織の中に複雑に分布しているため、目で見ることができない状況下での完全な除去は物理的に困難が伴います。

そのため、重度のワキガの方においては、手術直後は臭いが改善されたと感じても、取り残された汗腺が活動を続けることで、数ヶ月から数年後に「再発した」と感じるリスクが剪除法よりも高くなる傾向にあります。

この方法は、主に「軽度から中度」の症状の方や、まずは傷跡を作らずに症状を軽減させたいというニーズに適した治療法と言えるでしょう。 

【自由診療】切らない治療「マイクロウェーブ(ミラドライ等)」

「メスを入れるのが怖い」「仕事や学校を1日も休みたくない」という方にとって、切らないワキガ治療であるマイクロウェーブ治療は魅力的な選択肢です。

マイクロウェーブ(電磁波)の熱を用いて、皮膚の上から汗腺をターゲットに照射し、臭いの元となる組織を破壊するこの術式は、傷跡が残らないだけでなく、当日から日常生活に戻れるという利便性があります。

しかし、自由診療であるがゆえの費用負担や、一度の照射で得られる効果の限界についても正しく理解しておく必要があります。

マイクロウェーブ治療(ミラドライ・ビューホット等)の仕組み

マイクロウェーブ治療の代表格である「ミラドライ」や、細い針を用いて高周波を届ける「ビューホット」などは、いずれも熱エネルギーを利用して汗腺を焼き壊す仕組みです。

水分子に反応する電磁波を照射することで、皮下組織のアポクリン腺およびエクリン腺を加熱し、その機能を停止させます。

切開を伴わないため、術後の感染症リスクが低く、抜糸のために通院する必要もありません。

また、多くの機器において皮膚の表面を冷却しながら照射するため、火傷のリスクを抑えつつ深部の汗腺へアプローチできる点もメリットの一つです。 

費用相場と2回目照射に関する注意点

自由診療であるマイクロウェーブ治療は、クリニックによって価格設定に幅がありますが、一般的な相場は両脇で約20万円から40万円程度です。

ここで注意すべきは、この費用が「1回の施術料金」を指しているケースが多い点です。

項目 詳細と注意すべきポイント
費用の相場 両脇で約20万〜40万円。麻酔代や消耗品代が別途加算される場合があります。
照射回数の実情 1回の照射で十分な効果を感じる方もいますが、汗腺の密度が高い方や重症の方は、1回では取りきれなかった腺が数ヶ月〜数年後に再び活動を始めることがあります。
追加費用のリスク 効果が不十分で2回目の照射を希望する場合、別途追加費用がかかるのか、あるいは「安心保証」のような制度で安価に受けられるのかを事前に確認しておくことが、最終的な総額を抑える鍵となります。 

比較的効果の高い治療(剪除法)と比べた際の効果の限界

マイクロウェーブ治療は優れた技術ですが、物理的に汗腺を切り取る「剪除法(保険適用)」と比較すると、その効果の高さには限界があります。

剪除法は医師が目視で汗腺を可能な限り除去することを目指しますが、マイクロウェーブは皮膚の上からのアプローチとなるため、除去しきれなかった汗腺が一部残存する可能性は否定できません。

特に、重度のワキガ(腋臭症)と診断されるような、アポクリン腺が大きく発達しているケースでは、マイクロウェーブ治療だけでは数年後に臭いが戻ってしまうという相談も少なくありません。

そのため、まずはご自身のワキガの程度を専門医に診断してもらい、「切らずに済む利便性」と「再発のリスク」のどちらを優先すべきかを慎重に判断することが、納得のいく治療結果につながります。 

自分に合うワキガ手術はどれ?3つの選び方基準

ワキガ治療は、ご自身の「ワキガの重症度」と「私生活で何を優先するか」を正しく把握することから始まります。

ネット上の口コミや安さだけで判断するのではなく、医学的な根拠に基づいた術式の適性を知ることで、後悔のない選択が可能になります。

ここでは、症状の程度に応じた推奨術式と、意思決定の助けとなる3つの判断基準を提示します。 

はじめに:自分のワキガの程度(重症度)を確認する

最適な治療法を選ぶための第一歩は、ご自身の症状が「軽度・中度・重度」のどこに該当するかを見極めることです。

症状の強さによって、推奨されるアプローチは以下のように異なります。

ワキガの程度 症状の目安 推奨される主な術式・対策
軽度 自分で臭いを感じることはあるが、他人に指摘されたことはない。服にわずかに臭いが移る程度。 ボトックス注射、医療用制汗剤、生活習慣の改善
中度  着替える際にハッキリと臭いを感じる。周囲に気づかれていないか不安があり、制汗剤が手放せない。 マイクロウェーブ治療(ミラドライ等)、超音波吸引法
重度 常に強い臭いがあり、周囲から指摘されたことがある。シャツの脇がハッキリと黄色く変色する。 剪除法(保険適用)

このように、重度の症状の改善を目指したい場合には、物理的に汗腺を除去する剪除法が合理的です。

一方で、軽度の悩みであれば、まずは身体への負担が少ないボトックス注射や外用薬から試すという選択も賢明な判断と言えます。 

基準①:再発させない「効果の高さ」を最優先したい場合

一度の手術でワキガの悩みから解放されたい、あるいは他院での治療で効果を実感できず再発を疑っている方にとっては、保険適用の「剪除法」が第一選択となります。

医師が直接汗腺を目視して取り除くこの方法は、比較的効果の高い術式です。

特に重度の方や、アポクリン腺が広範囲に分布している方にとって、この効果の高さは他の術式では代えがたいメリットとなります。 

基準②:仕事への影響や「傷跡」を最小限にしたい場合

「仕事や学校を長期間休むことができない」「脇にメスを入れることに強い抵抗がある」という方には、マイクロウェーブ治療などの切らない選択肢が適しています。

剪除法のような5日間の厳重な圧迫固定を必要としないため、翌日からデスクワークに復帰できる点は現代のライフスタイルにおいて大きな魅力です。

ただし、重症度によっては一度の照射で完全に満足のいく結果が得られない可能性や、自費診療ゆえの高額な費用負担についても、事前に十分に考慮する必要があります。 

基準③:費用を抑えつつ「高い専門性」も求めたい場合

「経済的な負担を抑えたいが、再発も絶対に防ぎたい」という、コストと効果のバランスを重視する方には、当院のように「形成外科専門医」が執刀する保険適用の剪除法が有力な選択肢となります。

仕上がりの美しさや合併症のリスク回避には、形成外科的な微細な縫合技術と解剖学的な深い知識が重要です。

専門医による保険診療を選ぶことは、費用を抑えながらも専門性を重視した治療を受けるためのスマートな選択と言えます。 

池袋でワキガ治療なら「形成外科と美容外科のクリニック」へ

池袋エリアには数多くの美容クリニックや皮膚科が存在するため、ワキガや多汗症の治療を検討される際、どこを受診すべきか迷ってしまう方は少なくありません。

地域に根ざした医療機関として当院が重視しているのは、解剖学的知見に基づいた「診断の正確性」と、再発のリスクを抑えるための「執刀医の専門技術」です。

患者様一人ひとりのライフスタイルに適した、寄り添った医療を提供するための当院の体制と、池袋ならではの利便性について解説します。

以下に、池袋エリアにおける当院の具体的な立地条件と、地域ユーザーに選ばれている主な理由をまとめました。

ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。

池袋でワキガ治療を考えている方へ!形成外科・美容外科クリニック池袋のおすすめポイント

項目 詳細と当院の特徴・利便性
駅からの詳細アクセス 池袋駅東口(中央東口または北東口)から徒歩1分の好立地です。明治通り沿いの分かりやすい場所に位置しているため、西武百貨店やパルコ側からのアクセスも非常にスムーズで、天候が悪い日でもストレスなくご来院いただけます。
他院との違い 池袋周辺には自費診療のレーザー治療やミラドライのみを扱う美容外科や、お薬の処方が主となる皮膚科が多い中、当院は「公的医療保険が適用される剪除法」と「自由診療の最新アプローチ」の双方をフラットに提案できる数少ないクリニックです。
専門医による一貫体制 カウンセリングでの診察から、実際の手術の執刀、そして術後の細やかな経過観察(2・5・7日の検診)に至るまで、すべての工程を日本形成外科学会認定の専門医(院長・春日航)が一貫して責任を持って担当いたします。

日本形成外科学会認定専門医による一貫した診療

当院で手術・施術を担当するのは、日本形成外科学会の認定専門医である院長の春日航です。

形成外科専門医は、身体表面の組織を美しく整えるための微細な外科技術と深い解剖学的な知識を長年の臨床で修得しています。

特に保険適用の剪除法においては、「臭いの原因となる汗腺を適切に目視で除去する」という治療効果の追求と、「術後の傷跡を脇のシワに馴染ませて可能な限り目立たなく仕上げる」という審美的な配慮の両立を追求しているのが特徴です。

池袋エリアの大手クリニックなどでは、カウンセリングを担当するスタッフと、実際に手術を行う医師、そして術後の検診を行う医師がそれぞれ異なるケースが散見されます。

当院ではそのような体制をとらず、専門医である院長自身が最初から最後まで一貫して状態を見守るため、小さな変化や不安にも迅速に対応することができ、これが当院の医療の質を支える大きな柱となっています。 

誠実な医療と利便性の両立

美容医療やワキガ治療の相談において、多くの患者様が懸念されるのが「ホームページの価格と実際の提示額が大きく異なる」「不要なオプションや高額な自由診療を強引に勧められる」といったトラブルです。

当院ではそのような商業主義的な対応を完全に排除し、症状の重症度やご予算に応じて、保険診療・自由診療双方の選択肢を客観的な事実に基づいて誠実にご提案しています。

また、池袋という大規模なターミナル駅の特性上、ご利用になる患者様には日々お仕事や学業で忙しく過ごされている方が多くいらっしゃいます。

当院は、そうした皆様の貴重な時間を大切にするため、スマートフォンから事前に記入できるWEB問診システムやスムーズなWEB予約、会計時の待ち時間を減らすキャッシュレス決済など、最新の医療DXを積極的に導入しているのが特徴です。

お仕事帰りや休日の隙間時間を活用し、院内での滞在時間を抑えながら専門医による質の高いカウンセリングを気軽に受けていただける環境を整えています。 

ワキガ手術に関するよくある質問

ワキガ治療を前にして、多くの方が抱く代表的な疑問についてお答えします。

具体的な不安を解消することが、治療への第一歩となります。 

ワキガ手術は保険適用になりますか?

医師の診察によって、日常生活に支障をきたす重度の「腋臭症(えきしゅうしょう)」と診断された場合、剪除法(切開法)による手術は健康保険の適用範囲内で行うことが可能です。

まずは保険診療にて、ご自身の症状が基準に該当するかをご確認ください。 

手術後のダウンタイムで仕事は何日休むべきですか?

職種によりますが、デスクワークであれば数日での復帰が目安です。

手術後5日間は脇に圧迫固定を行うため、腕を高く上げる動作は制限されます。

5日目の圧迫解除後はかなり動きやすくなりますが、重い荷物を持つなどの重労働は、抜糸が完了する術後7日目以降を推奨しています。 

脱毛中ですがワキガ手術は受けられますか?

基本的には可能ですが、期間を空ける必要があります。

手術直前・直後の脱毛施術は、皮膚へのダメージや感染症リスクを高める可能性があるためお控えください。

術後、皮膚の状態が完全に落ち着く(通常は数ヶ月〜半年程度)までは脱毛を再開できませんので、治療計画については事前に医師とご相談ください。 

未成年(高校生・10代)でも手術できますか?

10代の未成年の方であってもワキガ手術や治療を受けることは可能です。

ただし、成長期にある段階では汗腺がまだ発達しきっていないため、術後に新しい汗腺が形成され、将来的に再発を感じるリスクが成人よりも高くなる傾向があります。

また、医療機関を受診する際には、親権者の方の同伴や同意書の提出が求められることが一般的です。 

妊娠中・授乳中でも治療を受けられますか?

原則として、妊娠中や授乳中の時期は外科的な手術や麻酔、お薬の処方を伴うワキガ治療を避けることが推奨されます。

手術による身体的なストレスや、使用する局所麻酔、術後の痛み止めなどの薬剤が、お腹の赤ちゃんや母乳へ影響を与える可能性があるためです。

この時期の臭い対策としては、刺激の少ないデオドラント剤などのセルフケアに留め、卒乳後に改めて相談することが望ましいと言えます。 

男性のワキガでも対応していますか?

男性のワキガや多汗症に対しても、医療機関で全く同じように診察や手術が行われています。

男性の場合は女性よりもホルモンの影響で筋肉や発汗量が豊富であり、皮膚が厚いという身体的特徴があるため、臭いが周囲に伝わりやすい傾向があります。

そのため、医師が目視でしっかりと汗腺を取り除ける剪除法(保険適用)は、満足度の高い状態へと整えるための有効な選択肢として選ばれています。 

複数の術式を組み合わせることはできますか?

基本的には、同一の部位に対して同時に複数の術式を組み合わせることはありません。

例えば、皮膚を切開する剪除法と、電磁波を照射するミラドライを同時に行うと、皮膚や皮下組織に過剰な負担がかかり、深刻な血流障害や壊死のリスクを招くおそれがあるためです。

ただし、過去に受けた治療の効果が不十分だった場合に、期間をしっかり空けてから別の術式で再治療を行うケースは存在します。 

治療した後に再発した場合はどうなりますか?

万が一、治療後に臭いが再び気になり出した場合は、まずは残存している汗腺の量や状態を医師に診断してもらうことが大切です。

剪除法などの手術であれば、一度取り除いた汗腺が再生することはありませんが、取り残しがあった場合には再発を感じることがあります。

その際は、組織の癒着度合いを考慮しながら、慎重に再手術(他院修正など)や、ボトックス注射などの別の保存的アプローチを検討します。 

術後の傷跡は残りますか?

皮膚を切開する手術を伴う場合、傷跡を完全にゼロにすることは難しいですが、時間の経過とともに目立ちにくくなります。

剪除法であれば通常3〜4cm程度の傷が残りますが、脇のシワのラインに沿って切開を行うため、数ヶ月から1年ほどかけて赤みが引き、周囲の皮膚と馴染んで目立たなくなるよう配慮されます。

切らない照射治療や注射であれば、針跡や一時的な赤みのみで傷跡の心配はありません。 

まとめ

ワキガ治療において大切なことは、「効果の高さ」「身体への負担」「費用」という3つの要素の中から、ご自身が何を優先したいかを明確にすることです。

再発リスクをできる限り抑えたい重度の方には「保険適用の剪除法」が適しており、忙しい日常を止めたくない軽度から中度の方には「マイクロウェーブ治療」や「ボトックス注射」といった切らない選択肢が有力となります。

しかし、どの術式が自分にとっての最善であるかを一人で判断するのは容易ではありません。

ネット上の情報だけで完結させず、まずは形成外科専門医のカウンセリングを受け、ご自身の症状が保険適用の対象となるのか、そしてライフスタイルに真に合う治療はどれなのかを客観的に診断してもらうことが、適切な治療選択につながります。

池袋駅徒歩1分の当院では、皆様の不安に寄り添い、丁寧な医療を提供することをお約束いたします。

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院長プロフィール
春日 航
経歴
  • 日本大学医学部卒業
  • 信州大学医学部附属病院形成外科 病棟医長
  • その後形成外科クリニック、美容外科クリニックを経て、形成外科と美容外科のクリニック池袋院長就任

資格

  • 日本形成外科学会(JSPRS) 認定形成外科専門医
  • 日本美容外科学会(JSAPS)正会員
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医

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