メニュー

眼瞼下垂の原因とは?症状・治療法と日常生活への影響などを解説

[2024.11.08]

まぶたが下がって視界が狭くなる、目が開きづらい、見た目が気になるなど、眼瞼下垂でお悩みの方は少なくありません。

この症状は、原因や症状に応じた適切な治療法で改善が期待できます。

本記事では、眼瞼下垂の原因や症状、効果的な治療法、そして日常生活での対処法について詳しく解説します。

形成外科と美容外科のクリニック池袋では、眼瞼下垂について専門に行っている形成外科クリニックです。

お気軽にご相談ください。

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂は、まぶたが下がって黒目の一部を覆ってしまう症状です。

まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能低下によって起こります。

片目や両目に発症し、視界が遮られるため日常生活に支障をきたすことがあります。

特に上方の視野が狭くなるため、階段の上り下りや高い場所にあるものを見るのが難しくなります。

早期発見と適切な対応が重要な症状です。

主な症状と日常生活への影響

眼瞼下垂の症状は、まぶたの下がりによる視界の制限から始まります。

上方の視野が狭くなるため、本を読むときに文字が見えにくく、運転中は信号が見づらくなります。

また、目を開けようと無意識に眉を上げる動作が増えるため、額のしわが目立つようになり、頭痛や肩こりの原因となることもあるのです。

さらに、目の周りの筋肉を使いすぎることで、疲れ目や視界のかすみなども現れます。このように、視界の制限に加えて、様々な身体的な負担が生じます。

見た目への影響と心理的負担

眼瞼下垂による見た目の変化は、心理面に大きな影響を与えます。

まぶたが下がることで、常に眠そうな印象を与えてしまい、仕事や対人関係に支障が出てしまう可能性も考えられます。

また、左右の目の大きさに違いが生じ、表情のバランスが崩れてしまうこともあります。

このような外見の変化は、自己意識の低下やコミュニケーションへの不安を引き起こすこともあるでしょう。

日常生活での不便さに加え、見た目の悩みによるストレスも大きな負担となります。

眼瞼下垂の原因とは

眼瞼下垂の原因は、大きく「先天性」と「後天性」の2つに分類されます。

先天性は生まれつきの要因で発症し、まぶたを上げる筋肉や神経の発達異常が主な原因です。

一方、後天性は加齢や外傷、長期のコンタクトレンズ使用などが原因となります。

それぞれメカニズムが異なるため、適切な治療法も変わってきます。

先天性眼瞼下垂の原因

先天性眼瞼下垂は、生まれつき上まぶたを持ち上げる機能に問題がある状態です。

先天性眼瞼下垂の原因は、以下のようなさまざまな要因が関係しています。

  • 眼瞼挙筋の発育不全:上まぶたを持ち上げる筋肉が生まれつき十分に発達せず、まぶたを開きづらい状態になる。
  • 動眼神経の異常:まぶたを動かすための神経からの信号が正しく伝わらず、視界が制限される。
  • マーカスガン現象:あごの動きに連動してまぶたが上がる特殊な症状で、授乳中や食事時に気づかれることが多い。
  • 遺伝的要因:家族に同様の症状がみられ、両目に症状が出やすい傾向がある。
  • 全身疾患による発症:先天性筋ジストロフィーや重症筋無力症といった全身疾患に伴って発症することもある。

これらの原因は早期発見と適切な対応が重要です。

心配な症状がある場合は、専門医への相談をおすすめします。

後天性眼瞼下垂の原因

後天性眼瞼下垂は、生活環境や年齢による影響で発症する症状です。

主な原因として、以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢による変化:50歳以降に多くみられ、まぶたを持ち上げる筋肉や腱膜が徐々に弱くなることで発症する。
  • コンタクトレンズの影響:長年の使用により、レンズの着脱動作でまぶたに繰り返し負担がかかり、筋肉や腱膜が緩むことがある。
  • 外傷や手術の影響:目の周りのけがや白内障手術などで、まぶたを持ち上げる筋肉や神経が損傷を受けることがある。
  • 神経・筋疾患による影響:重症筋無力症や動眼神経麻痺により、まぶたの筋肉の働きが低下することがある。
  • 生活習慣の影響:目のかゆみによる頻繁な目こすりや、長時間のパソコン作業による目の疲れなども原因となる。

これらの原因は、それぞれ発症のメカニズムが異なるため、症状に気づいたら早めに専門医への相談をおすすめします。

適切な診断と治療により、症状の改善が期待できます。

眼瞼下垂の治療法

眼瞼下垂の治療は、症状の程度や原因によって適切な方法が選択されます。

主な治療法には、手術による根本的な治療、クラッチ眼鏡などの非手術療法、原因となる疾患の治療、そして生活習慣の改善があります。

それぞれの症状に合わせた治療法の選択が重要です。

手術療法

手術療法は、眼瞼下垂の効果的な治療法の一つです。

症状の程度に応じて、眼瞼挙筋前転法や前頭筋吊り上げ術、皮膚切除術などの方法が選択されます。

眼瞼挙筋前転法では、まぶたを引き上げる筋肉を調整して視野を改善します。

前頭筋吊り上げ術は、前頭筋を利用してまぶたを持ち上げる方法です。

手術後は一時的な腫れや違和感がありますが、多くの場合、視界が改善され、自然な見た目を取り戻せます。

非手術療法

非手術療法には、クラッチ眼鏡やボトックス注射などの方法があります。クラッチ眼鏡は、特殊な構造でまぶたを支え、視界を確保する補助具として活用されます。

ボトックス注射は、まぶたの周辺筋肉の緊張を和らげ、数か月間の効果が期待できる方法です。

手術に比べて身体的負担が少なく、一時的な対処法として選択されることがあります。

症状や生活スタイルに合わせて、適切な方法を選択することが大切です。

原因疾患の治療

眼瞼下垂を引き起こす原因疾患がある場合、その治療が必要です。

重症筋無力症では、抗コリンエステラーゼ薬や免疫抑制剤による治療を行います。

動眼神経麻痺の場合は、神経の回復を促す治療や、必要に応じてリハビリテーションを実施します。

また、神経・筋疾患による症状の場合は、専門医と相談しながら総合的な治療計画を立てることが重要です。原因疾患の改善により、眼瞼下垂の症状も軽減することがあります。

生活習慣の改善

生活習慣の改善は、症状の進行予防に効果があります。

長時間のコンタクトレンズ使用を控え、目をこする習慣を改善することが大切です。

また、適度な休憩を取り、目の疲れを軽減することで、まぶたへの負担を減らせます。

十分な睡眠をとり、栄養バランスのよい食事を心がけることも重要です。

症状が気になる場合は、早めに専門医に相談し、適切なアドバイスを受けることをおすすめします。

軽度な眼瞼下垂への対処法

軽度な眼瞼下垂は、日常生活での対処法や簡単なトレーニングで症状の進行を抑えられることがあります。

生活習慣の見直しやまぶたの筋力トレーニングを行うことで、症状の改善が期待できます。

生活習慣を見直す

軽度な眼瞼下垂の進行を防ぐには、まず生活習慣の改善が大切です。

コンタクトレンズの使用時間を減らし、適度にメガネを使用することで、まぶたへの負担を軽減できます。

また、目のかゆみがある場合は、むやみに目をこすらず、点眼薬の使用を検討しましょう。

十分な睡眠をとり、VDT作業(情報機器を使用して行う作業)の合間に休憩を入れることも効果的です。

まぶたに負担をかけない生活習慣を心がけることで、症状の進行を抑えられます。

まぶたのトレーニングを行う

まぶたの筋力を維持するため、簡単なトレーニングを行いましょう。

両目を大きく開いて5秒間キープし、ゆっくりと閉じる運動を1日数回行います。このとき、眉が動かないように手で固定すると効果的です。

また、左右交互にウインクをする練習も、まぶたの筋肉を鍛えるのに役立ちます。

ただし、やりすぎは逆効果となる可能性があるため、疲れを感じたら休憩を取ることが大切です。

まとめ

眼瞼下垂は、先天性と後天性のさまざまな原因で発症する可能性がある症状です。

症状は視界の制限や目の疲れだけでなく、見た目の変化による心理的な影響も伴います。

治療法は、手術療法や非手術療法、生活習慣の改善など、症状や原因に応じて選択できます。

軽度な症状であれば、まぶたのトレーニングや生活習慣の見直しで改善が期待できます。

気になる症状がある場合は、お近くのクリニックや病院に行きましょう。

形成外科と美容外科のクリニック池袋では、眼瞼下垂の治療に注力しております。

気になる方はぜひ一度ご来院ください。

院長プロフィール
春日 航 経歴
  • 日本大学医学部卒業
  • 信州大学医学部附属病院形成外科 病棟医長
  • その後形成外科クリニック、美容外科クリニックを経て、形成外科と美容外科のクリニック池袋院長就任
資格
  • 日本形成外科学会(JSPRS) 認定形成外科専門医
  • ボトックスビスタ® 認定資格医
  • ジュビダームビスタ® 認定資格医
▲ ページのトップに戻る

Close

HOME