脇にできたしこりは粉瘤?特徴と治療法を解説
脇にしこりを感じている方、それは粉瘤かもしれません。
脇は汗や摩擦で粉瘤ができやすく、放置すると炎症・化膿し手術が必要になることも。
本記事では原因や特徴、治療法を解説。
脇の粉瘤治療は形成外科と美容外科クリニック池袋へご相談ください。
脇に粉瘤ができる原因と特徴
脇は粉瘤ができやすい部位です。
アポクリン腺・エクリン腺が密集し湿度が高く蒸れやすいうえ、皮膚が重なり通気性が悪くなるためです。
さらに、汗や制汗剤などによる刺激、腕の動きによる圧迫と摩擦が加わることで、毛穴・皮膚に負担がかかりやすくなります。
ワキ毛の自己処理やデオドラント剤の使用も、毛穴や皮膚を傷つけ、粉瘤リスクを高める一因です。
こうした複数の要因が重なり合うことで、炎症を伴う粉瘤ができやすくなってしまいます。
続いて、脇に現れる粉瘤の特徴を詳しく見ていきましょう。
黒い点・触ると硬いしこりが現れる
粉瘤は、皮膚表面に黒い点が現れるのが特徴です。
この黒い点は毛穴が詰まり、内部に角質・皮脂がたまっているサインと考えられます。
初期の段階では、しこりは弾力があり、皮膚の下で動くこともありますが、放置すると徐々に硬いしこりへと変化していきます。
脇は汗をかきやすく摩擦も多いため、粉瘤が進行しやすい部位です。
しこりの大きさは数ミリ程度から数センチにまで成長することがあり、周囲の組織と癒着したり、深部まで広がったりすると、硬く動かなくなることもあります。
脇に黒い点・しこりを見つけたら、早めに医療機関で適切な治療を受けましょう。
腫れ・炎症・化膿・押すと痛む・かゆみを感じる
脇は高温多湿な環境になりやすく、菌が繁殖しやすいことから、粉瘤が炎症を起こしやすい部位です。
炎症が進行すると、粉瘤の周囲が赤く腫れ、押すと強い痛みを感じるようになります。
さらに症状が悪化すると、腋窩リンパ節にも腫れ・圧痛が生じることがあります。
放置していると、患部が紫赤色に変色し、膿がたまる『膿瘍』ができる場合もあり、日常生活で腕を動かしにくくなるということも考えられるでしょう。
炎症がひどいと切開排膿が必要なため、脇の腫れ・痛みは早めの対処が重要です。
嚢胞が破れて膿・血液が流れ出す
粉瘤が進行すると、脇の皮膚が破れて内部の嚢胞から膿と血液が流れ出すことがあります。
このとき、白く粘り気のある悪臭を伴う膿が排出されるのが特徴です。
気づかないうちに衣服が汚れて発見するケースも少なくありません。
しかし、内容物が出て一時的に小さくなっても、原因である袋状の構造(嚢胞)自体が皮膚の下に残っていれば、再び内容物が溜まり再発する可能性が非常に高くなります。
さらに、破裂した部分から菌が侵入しやすくなり、二次感染を引き起こすリスクも高まります。
根本解決には嚢胞の完全除去手術が必要なため、早めの受診がおすすめです。
脇の粉瘤は放置NG!薬で治らないので手術が不可欠
脇にできた粉瘤は、自然に治ることはなく、薬だけでは根本的な解決は期待できません。
粉瘤は袋状の嚢胞が皮膚の下に残っている限り再発を繰り返します。
炎症が起きた場合は、抗生物質などで一時的に腫れが引くことがありますが、嚢胞そのものが消えるわけではありません。
確実に治すためには、嚢胞ごと取り除く手術が必要になります。
再発や悪化を防ぐため、早めに医療機関で適切な処置を受けましょう。
次は、粉瘤の手術方法を見ていきましょう。
くり抜き法
くり抜き法は、脇にできた粉瘤の治療方法の一つで、特に炎症を起こしていない比較的小さな粉瘤や、傷跡をできるだけ小さくしたい場合に適しています。
局所麻酔を行ったうえで、粉瘤の上に小さな穴(トレパンという専用の器具を使用することが多い)を開け、そこから中身と袋状の嚢胞を慎重に取り出します。
くり抜き法は傷口が小さく、縫合しないか、しても1針程度で済むことが多く、治癒までの期間が比較的短いことも特徴です。
ただし、袋を完全に取り出すには技術が必要で、一部が残ると再発のリスクがあるため、医師は慎重に処置を行います。
術後は経過観察を続け、万が一再発した場合は再治療を検討することもあります。
切開法
切開法は、脇にできた粉瘤の標準的な治療法です。特に粉瘤が大きい場合、炎症を繰り返して癒着が疑われる場合、または確実に袋を除去したい場合に適しています。
局所麻酔を使用したうえで、粉瘤の大きさや状態に合わせて皮膚を切開し、粉瘤全体を直視しながら内容物と袋状の嚢胞を丁寧に取り除きます。
袋が少しでも残ると再発のリスクが高まるため、医師は慎重に処置を進めます。切開後は傷口を縫合し、感染予防のために適切な創部ケアが必要です。
術後の経過によっては抜糸と定期的な診察が求められる場合もあるため、医師の指示に従ってしっかりケアを行うことが大切となります。
脇にできた粉瘤の治療なら形成外科と美容外科クリニック池袋へ
脇にできた粉瘤の治療は、再発を防ぐためにも形成外科専門医による手術が安心です。
当クリニックの形成外科専門医は、粉瘤の袋を完全に除去するための高度な技術と豊富な知識・経験を有しております。
他の医療機関で治療が難しいとされた複雑なケースや、できる限り傷跡に配慮した美容的な側面も重視する治療にも対応可能です。
炎症を起こしていない比較的小さな粉瘤で、傷跡を最小限に抑えたい場合には『くり抜き法』を、粉瘤が大きい場合や炎症を繰り返している場合、複雑な状態の粉瘤には『切開法』を選択するなど、患者様の状態やご希望に応じて最適な治療法をご提案します。
手術は局所麻酔で行い、日帰りで受けていただけます。
手術時間は粉瘤の大きさや状態によって異なりますが、小さなものであれば5~10分程度、大きなものや複雑なものでも30分程度で終了することが一般的です。
術後のアフターケアも丁寧に行い、患者様の不安や疑問にも親身に寄り添い、きめ細やかに対応いたします。
ご心配な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。
池袋駅から徒歩1分とアクセスも良く、忙しい方でも通院しやすい環境です。
まとめ
脇にできる粉瘤は自然に治ることがなく、放置すると炎症・化膿、再発を繰り返すリスクがあります。
早期に医療機関で適切な治療を受けることが重要です。
粉瘤の状態や大きさ、患者様のご希望に応じて、傷跡が小さく済む『くり抜き法』や、確実な除去を目指す『切開法』などの手術が選択されます。
いずれの手術方法であっても、再発を防ぐためには袋状の構造(嚢胞)を完全に取り除くことが最も重要です。
気になる症状がある場合は、早めに専門医へ相談しましょう。
脇にできた粉瘤の治療なら、形成外科と美容外科クリニック池袋へお気軽にご相談ください。