「生まれつきまぶたが重い」は治療できる!先天性眼瞼下垂について詳しく解説

「生まれつきまぶたが重い」と感じる方の中には、先天性眼瞼下垂が原因のことがあります。
この症状は、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の発達不良や機能低下によって引き起こされ、視界が狭くなったり、目の大きさに左右差が生じたりすることがあります。
この記事では、先天性眼瞼下垂の特徴や治療法について詳しく解説します。
形成外科と美容外科のクリニック池袋では、先天性眼瞼下垂の治療を行っています。
「生まれつきまぶたが重い」とお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
生まれつきまぶたが重いのは先天性眼瞼下垂の可能性

生まれつきまぶたが重く、目が開きにくいと感じる場合、それは「先天性眼瞼下垂」の可能性があります。
ここでは、先天性眼瞼下垂の原因や遺伝との関係、後天性眼瞼下垂との違いについて詳しく解説します。
先天性眼瞼下垂とは
先天性眼瞼下垂とは、生まれつきまぶたが下がっており、黒目の一部または全体が隠れてしまう状態を指します。
これは、まぶたを持ち上げる役割を持つ「眼瞼挙筋」の力が弱かったり、この筋肉を支配する神経に異常があることが原因と考えられています。
先天性眼瞼下垂は遺伝する?
先天性眼瞼下垂は遺伝する可能性があります。
「5世代にわたる27人の家族のうち14人が先天性眼瞼下垂を発症していた」という研究報告があり、この14人のうち11人が片側性(片目だけの下垂)、3人が両側性であったことが確認されています。
ただし、先天性眼瞼下垂がすべて遺伝によるものとは限りません。家族に先天性眼瞼下垂の人がいる場合に遺伝の可能性は高まりますが、多くのケースでは遺伝とは関係なく発症すると考えられています。
先天性眼瞼下垂と後天性眼瞼下垂の違い
先天性眼瞼下垂は、生まれつき眼瞼挙筋の機能が低下していることで起こります。
一方、後天性眼瞼下垂は、加齢や生活習慣、外的要因によって発症します。加齢による眼瞼挙筋や腱膜のゆるみが主な原因で、ハードコンタクトレンズの長期使用、目をこする癖、事故や外傷なども影響します。
大人になってからまぶたが下がってきた場合は、後天性の可能性が高いといえます。
先天性眼瞼下垂と後天性眼瞼下垂の違い
先天性眼瞼下垂は、生まれつきまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の機能が低下していることで起こります。
一方、後天性眼瞼下垂は、加齢や生活習慣、外的要因によって発症します。
加齢による眼瞼挙筋や腱膜の弛緩が主な原因で、ハードコンタクトレンズの長期使用や目をこする癖、事故や外傷も影響を与えることがあります。
生まれつきまぶたが重いことの影響
先天性眼瞼下垂によってまぶたが重く感じられると、日常生活や見た目、さらには視力の発達にも影響を及ぼすことがあります。
以下では、生まれつきまぶたが重いことによる影響について、詳しく解説します。
日常生活への影響
まぶたが十分に開かないと、無意識のうちに眉を上げる癖や顎を上げて物を見る動作が習慣化しやすくなります。
これにより、眉を上げ続けることで額に深いシワができやすくなります。
また、顎を上げる姿勢が続くと首や肩に負担がかかり、肩こりや頭痛を引き起こすことがあります。
特に、視界を確保するための姿勢が慢性化すると、姿勢の歪みや筋肉の緊張につながり、日常生活にも影響を及ぼす可能性があります。
見た目への影響
先天性眼瞼下垂は片目に症状が現れることが多く、目の大きさに左右差が生じます。
見た目の違いが気になり、コンプレックスにつながることもあります。
また、両目に症状があれば、まぶたが下がることで目が小さく見え、表情の印象が変わることもあります。
まぶたが開かないことで眠そうな印象を与えたり、時にはきつい印象を持たれることもあります。
視力への影響
生まれつき眼瞼下垂があると、まぶたが黒目を覆い、視界が狭くなり、視力の発達に悪影響を及ぼします。
幼少期に視界が遮られることで正常な視力が育たず、「弱視」になる可能性があります。
また、両目でバランスよく見ることができず、「斜視」の原因にもなります。
特に乳幼児期は視力の発達が著しいため、治療しないと視力回復が難しくなります。
早期の診断と治療が重要です。
先天性眼瞼下垂の治療法
先天性眼瞼下垂の治療は手術が基本で、主に「眼瞼挙筋前転法」と「前頭筋吊り上げ術」の2つがあります。
手術方法は、症状の重さや年齢に応じて選択されます。
眼瞼挙筋前転法(松尾法)
眼瞼挙筋前転法は、まぶたを引き上げる眼瞼挙筋の腱膜を前方に引き出し、瞼板に再固定することで、まぶたの開閉機能を改善する手術です。
当院では「松尾法」を採用し、ゆるんだ眼瞼挙筋腱膜を周囲の組織から丁寧に剥離して動きを良くしたうえで、適切な位置にしっかりと固定します。
筋肉そのものを傷つけにくい低侵襲な方法で、二重のラインに沿って切開するため、傷跡が目立ちにくく自然な見た目を保ちやすいのが特徴です。
手術は局所麻酔下で行います。
前頭筋吊り上げ術
眼瞼挙筋がほとんど機能していない重度のケースでは、額の筋肉(前頭筋)の力を利用してまぶたを持ち上げる「前頭筋吊り上げ術」が選択されます。
まぶたと前頭筋を糸や筋膜などでつなぎ、眉を上げる動きに連動してまぶたが開くようにする手術で、挙筋機能が著しく弱い先天性眼瞼下垂で検討される術式です。
子どもの先天性眼瞼下垂は手術が必要?時期の目安
子どもの先天性眼瞼下垂では、視力の発達への影響に十分な注意が必要です。
弱視が疑われる場合は、3歳頃から治療を始めることが推奨されます。視力が発達する時期に適切な手術を行うことで、視力低下の予防が期待できます。
一方、軽度のケースでは急いで手術を受ける必要はなく、成長を見ながら治療を検討することも可能です。
筋肉の発達によって症状が改善することもあるため、経過を観察しながら治療のタイミングを見極めることが大切です。
治療で期待できる効果とダウンタイム・回復期間
治療で期待できる変化
眼瞼下垂の手術を受けると、目の開き方が改善して視野が広がるほか、目の奥の痛みや眼精疲労の軽減も期待できます。
まぶたが十分に開くようになると、視界を確保するために眉や顎を上げる必要がなくなるため、その癖に伴う頭痛が和らぎ、首や肩周りの筋肉のこわばりも緩和されていきます。
額・首・肩への慢性的な負担が減ることに加え、目の大きさの左右差が整い、見た目の印象が変わることも期待できます。
ダウンタイム・回復期間の目安
ダウンタイムは一般的に1〜2週間程度です。腫れや傷跡が落ち着くまでには2週間〜1ヵ月ほどかかり、傷が完全に治るまでには3ヵ月程度を見込んでおくとよいでしょう。術後はドライアイや目の違和感、視界のぼやけなどの症状が出やすいものの、多くは時間の経過とともに落ち着いていきます。
先天性眼瞼下垂の治療費と保険適用
眼瞼下垂の手術費用は、保険適用の場合で片目18,000〜55,000円程度(3割負担)、自由診療の場合で30万〜50万円程度が目安です。
「日常生活に支障が出るほどまぶたが開けにくい」など、機能的な問題があると診断された場合は保険適用の対象となります。
中等度以上の症状があれば保険診療で治療できる可能性があるため、まずは診察で症状の程度を確認しましょう。
自由診療は症状の程度による制限がなく、仕上がりの希望に合わせた治療の自由度が高い一方、費用は高額になります。
なお、費用は症状の程度や術式、片目か両目かによっても変わります。診察時に見積もりを確認したうえで、無理のない治療計画を立てることが大切です。
先天性眼瞼下垂に関するよくある質問
大人になってからでも先天性眼瞼下垂は治療できますか?
治療できます。子どもの頃に治療の機会がなかった方でも、成人後に眼瞼挙筋前転法などの手術で改善を目指すことが可能です。
「生まれつきだから仕方ない」と諦めていた方も、日常生活への支障があれば保険適用の対象になり得るため、一度診察を受けてみてください。
赤ちゃんのまぶたが開いていない気がします。すぐ受診すべきですか?
まぶたが黒目の中心(瞳孔)にかかっている場合は、視力の発達に影響するおそれがあるため、早めに医療機関へ相談してください。
軽度で瞳孔にかかっていない場合は、経過観察となることも多くあります。自己判断せず、まずは診察で程度を確認することが大切です。
片目だけ生まれつきまぶたが下がっているのも先天性眼瞼下垂ですか?
先天性眼瞼下垂は片目だけに現れるケースが多いことが知られています。
目の大きさの左右差として気づかれることも多く、片側性の場合も治療の対象になります。
形成外科と美容外科のクリニック池袋の眼瞼下垂治療

形成外科と美容外科のクリニック池袋では、患者様の症状に応じた眼瞼下垂治療を提供しています。
当院では、眼瞼挙筋前転法(松尾法)を採用し、まぶたを引き上げるだけでなく、眼瞼挙筋腱膜を周囲の組織から丁寧に剥離し、適切な位置に固定することで、まぶたの動きをスムーズに改善します。
また、治療費は事前にご案内し、追加費用は発生しません。
わかりやすい価格体系を採用し、患者様に安心して治療を受けていただけます。
眼瞼下垂治療の症例写真

こちらの患者様も手術前は、上まぶたが黒目の縁にかかって目の縦幅が狭くなり、実際の年齢よりも疲れた印象を与えていました。
手術で緩んだ腱膜を修復してから3ヶ月、まぶたはスムーズに持ち上がるようになり、黒目全体がはっきりと見える生き生きとした目元へと変化しています。
二重の食い込みも自然になじみ、左右差のないバランスの取れた仕上がりです。
術後3ヶ月は腫れがほぼ引いて結果が安定してくる節目の時期であり、この段階で引きつれや不自然さがないことは、順調な回復を示しています。
目の開けやすさと見た目の若々しさ、その両方を取り戻された症例です。
まとめ
生まれつきまぶたが重い場合、先天性眼瞼下垂の可能性があります。
特にお子さまの場合、まぶたが視界を遮ることで視力の発達に影響を及ぼし、弱視や斜視の原因となることがあるため、早めの診察と適切な治療が重要です。
形成外科と美容外科のクリニック池袋では、眼瞼挙筋前転法による眼瞼下垂手術を行い、先天性眼瞼下垂の治療にも対応しています。
当院では、ご本人だけでなくご家族の治療相談も可能です。
生まれつきのまぶたの重さが気になる方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
